腎臓病患者の私が実践している食事療法について
このブログでは腎臓病の方においしく食べられる減塩や低たんぱく食などを発信していますが、 この記事では腎臓病患者である私が普段実践している食事療法についてご紹介したいと思います。
この記事を読んで欲しい人
- IgA腎症、ループス腎炎、糖尿病腎症、間質性腎炎、ネフローゼ症候群などで医師から食事制限を指示されている方
- これから食事療法を始めるという方や、食事療法をしているが治療効果が出ていないという方
私が実践している食事療法がすべての方に当てはまるとは限りませんので、著者の体験談として参考にしていただければ幸いです。
自身の判断で食事制限を変えるということは絶対にせず、必ずかかりつけ医や管理栄養士の指導を受けましょう。
著者(みよし)について
私が実践している食事療法について語る前に、著者が腎臓病の食事療法が必要だと思うようになった経緯を説明させていただきます。
少し長くなるので、先に私が実践している食事療法について確認したい方はこちらからどうぞ。
会社の健康診断でクレアチン高値 〜 入院まで
腎臓病に気付いたのは、私が26歳のときに会社の健康診断でクレアチニンが2.28まで上がっていることを指摘されたときでした。 クレアチンは健康な人では1.0以下が正常なため、2.28という数値はCKDのステージ4(高度低下)に相当しました。
すぐに近所の内科に紹介状を書いてもらい、腎臓内科のある大きな総合病院で診察を受けました。
血液検査や尿検査をしましたが、結局、最終判断は腎生検をしないと分からないということで、腎生検のため1週間の入院をすることに。
腎生検をしてすぐに薬剤性の尿細管間質性腎炎と診断されました。 私は学生時代から偏頭痛持ちで市販のロキソニンなどの頭痛薬をよく飲んでいたため、それが原因で薬剤性の腎炎になったのだろうということでした。
退院 〜 再びクレアチンが2.0を超える
退院後は主治医から1600kcal、食塩6g、たんぱく質50gの食事制限を指示されたこともあり、家で使っていた調味料はすべて減塩調味料に変えました。
たんぱく質も控えめにするようにと言われていたので、主食は白米からパックの低たんぱくご飯に変更しました。
しかし、大きな総合病院だったので主治医が転勤で変更になるたびに食事療法に対する見解がころころ変わりました。
医師によってはたんぱく質制限は不要ということを言われ、低たんぱく米はとても高かったので、医師が不要と言うならということで次第に食べるのを止めてしまいました。
そのまま2年が経過し、クレアチンは再び2.0を超えていました。
2年間の間に管理栄養士による食事指導は5回ほど受けましたが、随時尿から推定された食塩摂取量が6gを超えることが少なかったので、管理栄養士からは食塩制限がよく出来ているとお褒めのお言葉をいただくだけでした。
腎臓病セミナーに参加 〜 転院まで
29歳のときに妻と結婚し、結婚を期に腎臓病の食事療法について色々調べていたところ、市民公開講座の腎臓病セミナーがあるということを知り参加しました。
セミナーでは腎臓病にはたんぱく質制限や栄養計算がとても重要なことや、食事療法で透析を回避できるということを知り、当時私が食事療法に対して疑問に思っていたことがすべてクリアになりました。
すぐに当時の主治医に食事療法について相談をしたところ、この病院には腎臓病に詳しい管理栄養士がいないため、食事指導で栄養計算などの高度な技術は教えることができないことや、積極的な食事療法は行っていないことを伝えられ、食事療法を行いたければ転院を勧められました。
その後、病院探しのために食事療法サポートセンターなどの様々な腎臓病の食事療法支援団体に連絡を取り、腎臓病に長けた管理栄養士がいる病院に転院することになりました。
現在
現在の病院では2400kcal、食塩5g、たんぱく質40gを指示され、毎日栄養計算をして、24時間蓄尿で食塩と蛋白摂取量を正確に把握しながら、日々の食事制限を行っています。
前の病院では1600kcalの指示量だったので、カロリーが足りずに痩せてしまうこともあったのですが、正しいカロリー摂取量とは800kcalも差があったのも驚きでした。これでは通りで痩せてしまうわけです。
現在は正しい食事療法を実践し、今のところクレアチニンにあまり変化はありませんが、血液検査のBUN(尿素窒素)の値が徐々に下がって正常値になることも多くなりました。
また、食事療法を正しく行うことで蛋白尿が減ったため、飲む薬の種類を減らすことができました。
腎臓病患者の私が実践している食事療法
私が普段から実践している食事療法を紹介させていただきます。
食事療法といっても特別なことをやっているわけではなく、日本腎臓学会のガイドラインで定められている、たんぱく質、食塩、カリウム、リンの制限をきちんと守って実践しているだけです。
>> 外部サイトへ移動(日本腎臓学会発作成の診療ガイドライン)
しかしこれが意外と難しいのです。このブログでは少しでも腎臓病の食事療法をおいしく、楽しく実践するために私が実践していることを紹介しています。
たんぱく質制限
たんぱく質は肉や魚以外にも、米、卵、乳製品、大豆、野菜、イモ類に含まれているため、これらの量を制限しています。 主食のお米は低たんぱく米に変え、パンは食塩も含まれているため、普段はほとんど食べていません。
肉や魚などの動物性タンパク質には、必須アミノ酸を豊富に含む良質なたんぱく質が含まれているため、1日のたんぱく質摂取量の6割をこの動物性タンパク質から摂取するように心がけています。
動物性タンパク質が不足すると、短期的にはあまり問題は起こりませんが、長期的には筋肉量の低下やアルブミン(栄養)の低下が起こる可能性があるそうです。
たんぱく質制限といっても、摂取たんぱく質量が低ければ低いほど良いというわけではなく、低栄養にならないように指示量分のたんぱく質はしっかり摂取しています。
たんぱく質制限について紹介している記事
カロリーアップ
食品中のたんぱく質量とカロリー量は相関関係にあるため、たんぱく質を減らすと、摂取カロリーも減少してしまいます。
摂取カロリーが不足すると、体重や筋肉量が減り、体内では筋肉を分解して必要なエネルギーを生み出そうとします。 その結果、たんぱく質を摂りすぎたときと同じように体内の老廃物(尿素窒素)が増えて腎臓に負担がかかります。
必要カロリーはその人の体格や活動量によっても異なります。カロリーが足りているかの確認は血液検査や尿検査では行えないため、毎日体重計で体重を測り、体重が減っていなければカロリーが足りているという判断をしています。
低たんぱく食で不足した分のカロリーアップのために、低たんぱく米などの低たんぱく食品や、エネルギーゼリー、お菓子などでカロリーを補っています。
カロリーアップについて紹介している記事
食塩制限(減塩)
食塩を摂取すると血圧が高くなってしまいます。高血圧は腎臓にも負担がかかるため、食塩の摂取量も制限します。
現在、私の血圧は上が110の下が80ほどで決して高血圧ではありませんが、血圧の推移を把握するために毎日朝晩で血圧を測っています。
食塩制限は調味料を減塩調味料に変えるのと、醤油などの使用量をなるべく減らして、代わりに黒酢を使うなどの工夫をしています。
食塩制限について紹介している記事
カリウム、リンについて
食品中の栄養素は、ほとんどがたんぱく質を相関関係にあるそうです。腎臓病の食事療法で問題となる、カリウム、リンなどもそうです。
そのため、たんぱく質制限を行っていれば、同時にカリウム、リンも制限したことになりますので、 野菜の茹でこぼしなどで意図的にカリウムを減らすといったことはしていません。フルーツなども普通に食べています。
ただし、特にカリウムが多い青汁などは飲まないようにしたり、リンの多い練り物やコンビニ食品は控えるようにかかりつけ医から指示されています。
著者が野菜の茹でこぼしをしていない理由は以下の記事で詳しく解説しています。
栄養計算
肉や魚、野菜など食べる食品は基本的にすべて計量し、毎日、食品成分表で1日に摂取したエネルギー、食塩、たんぱく質の量を計算しています。
人間の目分量は意外と当てにならないもので、ちゃんと計量しないと指示量をオーバーしてしまったり、逆に制限し過ぎて低栄養になってしまいます。
正しく計量、栄養計算することで指示量の範囲内でお菓子なども自由に食べることができるようになります。
著者が実践している栄養計算のやり方については以下の記事で解説しています。
著者の栄養計算のやり方を紹介している記事
24時間蓄尿
計量や栄養計算をしていても、計量や計算の方法が間違っていたりすると、知らぬ間に指示量を超えてしまっていることがあります。
私が通っている病院では、次回通院までの1ヶ月の間に1日だけユリンメートという器具を用いて24時間蓄尿をします。 これを通院時に提出し、24時間蓄尿で測定した1日の食塩摂取量と蛋白質摂取量が自分で栄養計算をした結果と合っているか答え合わせをしています。
これを通院のたびに繰り返すことで、次第に栄養計算の精度が上がっていき、最終的には栄養計算の値と24時間蓄尿の値でほぼ差がなくなるそうです。
自己流の栄養計算や食事制限では指示量をオーバーしてしまったり、必要以上に制限してしまう可能性があるため、管理栄養士の指導のもと、栄養計算や24時間蓄尿を行い、正しい食事療法を行うことが重要だと思います。
24時間蓄尿について紹介している記事
【コンビニ×低たんぱく】セブンのぷるっぷる葛メロンを食べた感想
今回はコンビニで気になる低たんぱくスイーツを発見してしまいました!
その名も「セブンイレブン - ぷるっぷる葛メロン」
まだ2020年7月28日に発売されたばかりで、もっちり食感の葛まんじゅう生地にメロン果汁を使用したメロンクリームを包んだ商品です。
実はこういったくず粉やわらび粉を原材料にした商品はたんぱく質が低いものが多いのを知っていましたか?
【コンビニ×低たんぱく】ぷるっぷる葛メロンを食べた感想
こちらがセブンのぷるっぷる葛メロンのパッケージです。
葛まんじゅう生地の中にメロンクリームが入っているようで、メロン好きの私としては聞き捨てならない商品です。
ぷるっぷる葛メロンの原材料名や栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(1包装あたり)
エネルギー | 125kcal |
---|---|
たんぱく質 | 0.2g |
脂質 | 6.0g |
炭水化物 | 17.5g |
ー 糖質 | 17.4g |
ー 食物繊維 | 0.1g |
食塩相当量 | 0.02g |
これなら腎臓病の食事制限をしている私でも安心して食べられます。
早速、ぷるっぷる葛メロンをお皿に出してみました。
手のひらサイズのお饅頭で、生地自体にもメロン果汁が練り込まれているのか、中のクリームだけではなく、お饅頭の外見もメロン色です。
さわり心地は商品名の通り、まさに「ぷるっぷる」で、触っているだけで癒やされます。
試しに包丁で半分に切ってみると、葛まんじゅうの中にメロンクリームがぎっしり詰まっていました。
そして一口食べてみると、メロンクリームがおいしい!
ちゃんとメロンの味もします。
クリームが結構甘めなので、甘党の方なら絶対に好きな味だと思います。
パッケージの裏面にも保存方法は10℃以下と書いてありましたが、冷蔵庫に入れて冷えた状態で食べた方がおいしいと思います。
これで塩分、たんぱく質ともにほぼゼロなら、腎臓病のおやつにはピッタリだなと思いました。
【無塩】食塩不使用のJagabee (じゃがビー) が新発売!食べた感想を紹介
今回はカルビーから7月27日に発売された「素材の味そのままのJagabee(じゃがビー)」を食べた感想を紹介します。
現在はコンビニ限定での先行発売のみで、コンビニ以外では8月10日から発売されます。
じゃがビーといえば、皮付きポテトを丸ごとスティック状にカットしたスナック菓子ですが、今回発売された「素材の味そのままのJagabee」はなんと食塩不使用です。
無塩のスナック菓子といえば、以前ブログでも紹介した無塩ポテチがとてもおいしかったので、今回の食塩不使用じゃがビーにも期待が高まります。
>> 【徹底比較】無塩ポテトチップス食べ比べ!一番おいしいポテチは?
塩分制限があっても食塩不使用のスナック菓子なら安心して食べられます。
食塩不使用のJagabee (じゃがビー) を食べた感想
こちらが今回、カルビーから発売された「素材の味そのままのJagabee(じゃがビー)」です。
食塩不使用じゃがビーの栄養成分表示はこちらです。
食塩不使用なので塩分はほぼゼロ、これなら塩分制限がある私でも安心して食べられます。
食塩不使用じゃがビーの原材料名などはこちらです。
原材料はじゃがいもと植物油のみで余計な味付けは一切ありません。
早速、食塩不使用じゃがビーを開封してみました。
それでは早速食べてみたいと思います!
一口食べてみると、サクッホクッとした食感のあと、じゃがいもの旨味がちゃんと感じられます。
そして、ついつい手が伸びてしまうようなクセになるおいしさ。
じゃがビーは一つ一つに厚みがあり、食べごたえもあるので、まるでじゃがいもをそのまま食べているかのような、素材の味が強く感じられました。
「素材の味そのままのJagabee」
商品名に偽りなし。
このおいしさで塩分ゼロときたら、減塩生活の強い味方になりそうですね。
私はあまりのおいしさに買いだめしてしまいました。皆さんも気になる方はぜひ試してみてください。
腎臓病向け低たんぱくうどん食べ比べ!特徴を知っておいしく食べよう
今回は腎臓病患者向けの低たんぱくうどんとして販売されている有名どころ2種類の中を食べ比べした感想を紹介します。
結論から言うと、それぞれ特徴があって、どちらのうどんもおいしかったです。
低たんぱくうどんの特徴を知って、自分の好みのうどんを見つけましょう。
腎臓病向け低たんぱくうどん食べ比べ!
低たんぱくうどんは手軽に調理できて、どれも意外とレベルが高いので、麺好きの私はよくお昼に低たんぱくごはんの代わりに食べています。
今回はそんな低たんぱくうどんの中でも特に有名な「げんたうどん」と「播州はりまのうどん」を食べ比べしました。
キッセイ げんたうどん
1つ目はキッセイ薬品工業が販売している「げんたうどん」です。
げんたうどんには1束100gの乾麺が3袋入っています。
1束ごとに個包装されていて、一つ一つに賞味期限の記載があるのも嬉しいですね。
げんたうどんの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(ゆで麺1食200gあたり)
エネルギー | 250kcal |
---|---|
たんぱく質 | 1.0g |
脂質 | 2.4g |
炭水化物 | 56.2g |
食塩相当量 | 0.01g |
カリウム | 8.8mg |
リン | 30mg |
カルシウム | 100mg |
パッケージの裏面には茹でたあとの栄養成分表示も記載されていて、100gの乾麺を茹でると1食200gになります。
麺の塩分はほぼゼロで、たんぱく質、カリウム、リンなども削減されているので腎臓病で食事制限をしている方でも安心して食べられます。
げんたうどんの調理方法は一般的な乾麺のうどんとほぼ変わらず、熱湯で14分茹でたあとにザルに取り冷水でしめるだけです。
茹で上がり後のうどんの見た目は普通のうどんとほぼ同じでした。
低たんぱく麺の中には柔らかくなりすぎたり、コシがほとんど無いものも多いですが、げんたうどんの場合は適度なコシがあり、とてもおいしく食べられました。
ちなみにげんたうどんは乾麺だけではなく、冷凍めんも販売されています。
冷凍うどんの方は湯で時間が1分30秒と短く、乾麺よりもさらにコシが強くモチモチしているので、温かいうどんにして食べてもちゃんとコシを残したまま食べられます。
コシの強いうどんが好きな方や、14分の湯で時間は長すぎると感じる方は冷凍うどんの方もオススメです。
たんぱく調整 播州はりまのうどん
そしてお次は「たんぱく調整 播州はりまのうどん」です。
たんぱく調整 播州はりまのうどんには1束80gで全部で4束入っています。
げんたうどんに比べると1束あたりの麺の量は20g少ないですが、4束入っているのでトータルではたんぱく調整 播州はりまのうどんの方が麺の量は少し多くなります。
げんたうどんのように一つ一つは個包装されていないので、保存する場合は袋のジップロックなどに入れておく必要があります。
たんぱく調整 播州はりまのうどんの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(ゆで麺1食140gあたり)
エネルギー | 150kcal |
---|---|
たんぱく質 | 0.7g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 | 36.3g |
食塩相当量 | 0g |
カリウム | 1mg |
リン | 17mg |
カルシウム | 7mg |
たんぱく調整 播州はりまのうどんも塩分はゼロで、1食あたりのたんぱく質は1g以下とげんたうどんと同様に食事制限があっても食べやすくなっています。
調理方法は一般的なうどんと同じで湯で時間は10分でした。
茹で上がり後の麺の太さはうどんにしてはかなり細めです。
げんたうどんに比べるとコシは弱めで、ツルっとした食感のため、うどんというよりも太いそうめんという印象でした。
たんぱく調整 播州はりまのうどんは茹で上がり後の重量が140gのため、個人的には1食としては少し量が少なかったです。
味はとてもおいしいのですが、うどんとしては少し物足りない結果となりました。
低たんぱくうどんは『げんたうどん』がオススメ
今回は低たんぱくうどん2種類を食べ比べした感想を紹介しました。
2種類を比較して見ると、色や麺の太さなども大分違うことがよく分かります。
味はどちらもおいしいのですが、色や麺の太さ、コシなどはげんたうどんの方がより本物のうどんに近いという結果になりました。
それもそのはずで、製造元のはりま製麺株式会社は揖保の糸など、そうめんの製造を得意としている会社です。
そのため「はりまシリーズ」の低たんぱくそうめんはダントツにおいしいのですが、低たんぱくうどんでは「げんたシリーズ」に軍配が上がりました。
それぞれの会社が販売している低たんぱく麺の特徴を知り、食事制限を少しでもおいしく続けていきたいですね。
ちなみに今回の食べ比べでは麺つゆに無塩ドットコムで販売されている「塩ぬき屋 50%減塩だしつゆ」を使いました。
こちらの麺つゆは私が知っている限りでは、最も塩分、たんぱく質、カリウムが低い麺つゆで味もとてもおいしいので最近のお気に入りになっています。
その他、無塩ドットコムの塩抜き屋シリーズはどれもレベルが高いので、減塩調味料で迷ったら塩抜き屋シリーズを購入しておけば間違いありません。
この記事では低たんぱくうどんの食べ比べをご紹介しましたが、同じメーカーから販売されている他の商品の食べ比べもしているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
>> 低たんぱくそば(蕎麦)食べ比べ
>> 低たんぱくそうめん食べ比べ
低たんぱくでうなぎが食べられる!?腎臓病患者がうな次郎を食べた感想
今回はスーパーで、本物そっくりのうなぎ「うな次郎」を見つけたので紹介します。
本物のうなぎだとたんぱく質が高いので、腎臓病でたんぱく質制限のある私には食べづらい食品です。
その点、魚のすり身で作られた「うな次郎」なら本物のうなぎよりはたんぱく質が低いかなと思って買ってみました。
土用の丑の日など、どうしてもうなぎが食べたいけど、食事制限があって本物のうなぎは食べられないという方の参考になれば嬉しいです。
腎臓病患者の私がうな次郎を食べた感想
こちらが今回購入したうな次郎のパッケージです。
うな次郎の栄養成分表示はこちらです。
ただし、カマボコなので塩分は高めです。
調理方法は簡単でどちらのうな次郎も電子レンジで温めるだけで食べられます。
電子レンジで温めたあとのうな次郎はこんな感じです。(付属のタレと山椒は取り出しています)
付属のタレをかけていない状態でも、ちゃんと色が付いていて見た目は本物のうなぎそっくりです。
試しに裏返してみると、なんとうなぎの皮まで再現されていました。
ただ、見た目は本物そっくりでも、正直このままだと匂いはカマボコそのものでした。
塩分を気にしてタレをかけないで食べようと思っている方は、このままだとカマボコを食べているのと変わりませんのでご注意ください。
うな次郎のサイトにはうな次郎を使った色々なレシピが紹介されていましたが、今回はシンプルにうな丼にしてみました。
付属のタレと山椒をかけてみると、雰囲気は完全にうなぎです。
初めてうな次郎を食べてみた率直な感想は、
付属のタレをかけた直後はうなぎの匂いがしましたが、時間が経って冷めると風味も薄れてきてカマボコの匂いの方が勝ってしまいます。
味の方は、付属のタレが甘さの中に少しほろ苦さもあり、私はあまり好みではありませんでした。
とはいえ、ただのカマボコではなく、うなぎの食感はちゃんと再現されていました。
うな次郎はうなぎの身と皮の2層構造になっていて、皮の部分は少し硬めの食感になっているなど見た目と食感の再現度はかなり高いです。
ちなみに大きいサイズのうな次郎はお皿からはみ出すほどの大きさで、長さは25cmほどありました。
ただし、違いは見た目と大きさのみで味の方は小さいサイズのうな次郎と全く同じでした。
見た目はそっくりでも味はカマボコなので、大きいサイズ1枚を一人で食べきるのは辛いと思います。
うな次郎自体の塩分も高めなので、個人的には小さいサイズのうな次郎の方が食べやすくオススメです。
見た目は本物そっくり!でも味は改善の余地あり
今回は本物そっくりのうなぎ「うな次郎」を食べた感想を紹介しました。
個人的には付属のタレがあまりおいしくなかったので、うなぎのタレを減塩しょうゆで自作すれば塩分も抑えられてもっと食べやすくなると思います。
山椒が苦手でなければ、無塩ドットコムで販売されている「塩ぬき屋 こだわり 紀州ぶどう山椒七味」をかけてもおいしそうだなと思いました。
こちらの山椒は食塩不使用で香りにこだわって作られているそうなので、うな次郎にもとても合いそうです。
気になった方はぜひ試してみてくださいね。
2020年7月外来受診【たんぱく質制限ではカロリーアップが重要】
先日は7月の腎臓内科の外来受診日でした。検査結果や管理栄養士からの食事指導で勉強になったことなどを共有します。
2020年7月の検査結果
今月はクレアチニンが「2.19」、eGFRが「31」と先月とほぼ変わりませんでした。
今月の管理栄養士による栄養指導(2020年7月)
今月も病院で管理栄養士からの栄養指導があり、24時間蓄尿による食塩やたんぱく質摂取量の測定結果と、自分でした栄養計算を照らし合わせて答え合わせをしました。
答え合わせの結果は以下の通りです。
たんぱく質摂取量 | 食塩摂取量 | |
---|---|---|
自分でした栄養計算 | 37.6 | 3.7 |
24時間蓄尿による測定 | 33.16 | 4.71 |
24時間蓄尿検査で測定した食塩摂取量、たんぱく質摂取量は検査前の1週間の平均値くらいの値になるそうです。
そのため、24時間蓄尿検査当日の摂取量と同じにはなりませんが、おおよそ、指示量のたんぱく質40g、食塩相当量5gの範囲内には収まっていたため問題はありませんでした。
また、私が栄養計算を続けてから約1年が経ち、ずっと続けている栄養計算ノートも5冊目に突入しました。
毎日栄養計算をするのはとても大変ですが、ずっと続けていくことで腎機能も安定し、栄養価に対する感覚もより正確になってきます。
最近は1日の終りにあとから答え合わせで栄養計算をしても、自然と指示量の範囲内にピッタリ収まっていることも多くなってきました。
とはいえ、油断して栄養計算をサボってしまうと感覚も鈍り、外食などが増えてしまったり、ついついおかしを食べすぎてしまったりするため、今後も栄養計算はずっと続けていきたいと思います。
>> 腎臓病の食事療法は栄養計算が超重要!食事記録のやり方を紹介
たんぱく質制限ではカロリーアップが重要
最近は新型コロナウイルスの影響もあって外出の機会が減り、コロナ太りが気になっている方も多いのではないでしょうか。
私も最近は運動量が減り、カロリーの指示量は1日2000kcalのまま変わらないため、少しずつ体重が増えてきて気になっていました。
そこで今回は単刀直入に管理栄養士さんに質問してみました。
結論から言うと「摂取カロリーは減らさない方が良い」とのことでした。
腎臓病でたんぱく質制限をしている場合、カロリーアップが非常に重要になることはこのブログでも紹介してきました。
>> 【腎臓病の食事】たんぱく質制限ではカロリーアップが重要です
このカロリーの指示量というのはその人の標準体重が基準になっています。
私の場合は最近、運動量が減って体重が増えてきているものの、それでも身長に対する標準体重には満たないため、摂取カロリーを減らす必要はないとのことでした。
体重が増えて脂肪が付くのが気になる場合は、その分運動をして標準体重を目標に筋肉を付けていくのが良いそうです。
人によって食事療法の方針は変わるため、気になる方はかかりつけ医や管理栄養士に相談しましょう。
ソルトコントロール(基礎編/応用編)を読みました【減塩でお悩みの方にオススメ】
この記事では、日本塩分管理支援協会が出版している「ソルトコントロール 基礎編/応用編」を読んだ感想と、その中でも特に参考になった情報を抜粋してご紹介します。
ソルトコントロール 基礎編/応用編 とは
<ソルトコントロール 基礎編>
<ソルトコントロール 応用編>
目次
<ソルトコントロール 基礎編>
- 本書の流れ
- PART 1 ソルトコントロールとは
- 登場人物紹介
- PART 2 はじめの1歩
- PART 3 カクレジオを探し出せ!
- PART 4 まずは3日間チャレンジ
- PART 5 2週間チャレンジ
- PART 6 賢い食べ方
- おわりに
- 塩釜さんちの塩だけレシピ
- ソルト博士のオススメグッズ&サービス
- あとがき
<ソルトコントロール 応用編>
- 本書の流れ
- 本編スタート
- 登場人物紹介
- PART 7 本当にすごい身体の働き
- PART 8 ソルトシェフに味覚を学ぼう
- PART 9 すぐに使えるおいしさの魔法
- PART 10 Q&A
- ソルトシェフの塩だけレシピ
- ソルト博士のオススメグッズ&サービス
- あとがき
この本のポイント
- 減塩ではなく、塩分を足し算して管理する「ソルトコントロール」という考え方を紹介しています。
- 本は読みやすいマンガ形式で、高血圧の塩分制限に悩む塩釜夫妻が、塩の学校でソルト博士からソルトコントロールについて学ぶというストーリーになっています。
- マンガですが内容はとても実践的で、1日の塩分管理(ソルトコントロール)のやり方や、塩分濃度計の使い方などが分かります。
- 応用編では、塩分控えめでもおいしく食べられる工夫や、ソルトコントロールについてのQ&Aが紹介されています。
塩分管理について改めて体系立てて詳しく説明している本は少ないため、塩分制限が上手くできないという方にはとても参考になると思います。
参考になった情報を抜粋してご紹介
ソルトコントロールとは
本書で紹介されている「ソルトコントロール」とは、摂取塩分量を把握しながら行う塩分管理のことです。
一般に減塩というと、調味料を減塩タイプのものに変えるとか、お醤油は少しだけ付けるとか、ラーメンの汁は残すなど、いかに塩分摂取量を減らすかということを考えている方が多いのではないでしょうか。
勿論、こういった減塩のテクニックも間違いではないのですが、高血圧や腎臓病などで塩分制限が必要な方の場合は、先ずは現在の塩分摂取量を把握することが重要です。
自分は減塩できていると思っていても、実はパンやチーズ、牛乳、炭酸飲料、魚介類、海藻などあらゆるものに塩分は含まれているため、知らずしらずの内に塩分を摂ってしまっている可能性があります。
普段食べているものの塩分量を知り、何をどれくらい食べれば1日6gの塩分摂取量になるといったような感覚を掴むと、塩分制限は非常にやりやすくなります。
私も食事制限を初めたばかりの頃はこういったことが全く理解できていませんでしたが、腎臓病の食事療法のセミナーに通ったり、栄養指導に積極的な病院に転院して、ようやく今は身についてきました。
こういった塩分管理の基礎知識を栄養指導で教えてくれる病院は非常に少ないので、塩分管理を知る足がかりとなる本書は非常に有用だと思います。
塩分量を把握するために必要な道具
本書の中では塩分量を把握するために必要な道具として以下の5つが登場します。
- 電卓
- 秤(はかり)
- 大さじ・小さじスプーン
- 塩分濃度計
- カクレジオステッカー
個人的には塩分管理をするためには最低限、上3つがあれば大丈夫だと思います。
私も栄養計算を始めて約1年が経ちますが、塩分濃度計などは未だに持っていません。
とはいえ、塩分濃度計があれば味噌汁などのスープの塩分計算は楽になりそうですし、本書では他にも塩分濃度計を使った1日の塩分摂取量の計算方法が紹介されていました。
私の場合は病院の腎臓内科で月1回、外来で24時間蓄尿をやって塩分摂取量などを把握していますが、病院で24時間蓄尿検査をしてもらえない場合は自分で簡易的に検査できるというのは画期的でした。
イラスト付きで細かい計算式もすべて書いてあるので計算が苦手な私にも理解できました。
その他、調味料などの容器に直接貼って塩分量がひと目で分かるようにする「カクレジオステッカー」は、単行本を買うとおまけで付いてきます。(電子書籍版には付いていません)
ちなみに我が家では塩分以外にカロリーやたんぱく質の計算も必要なため、よく使う食材のカロリー、たんぱく質、塩分をまとめた「マイ栄養成分表」を作っています。
塩分制限だけの方の場合は、本書で紹介されているようなカクレジオステッカーを貼って、塩分を見える化すれば塩分計算が楽になりそうですね。
減塩でお悩みの人にオススメの1冊
この記事では、日本塩分管理支援協会が出版している「ソルトコントロール 基礎編/応用編」を読んだ感想などを紹介しました。
可愛らしいキャラクターが登場するマンガでとても読みやすいので、気になった方はぜひ読んでみてください。
単行本版の場合は、本書の中で登場するカクレジオステッカーが付いてくるなど、かなり凝った作りになっているので、塩分制限をされている方へのプレゼントにも良さそうですね。
ちなみに日本塩分管理支援協会のホームページではソルト博士のお気に入りボックスとして、塩分濃度計やデジタルスケール、オシャレなソルトコントロールダイアリーなども販売されていました。
本を読んで、ソルトコントロールを本格的に実践してみたいと思った方は、こちらもぜひチェックしてみてください。
<ソルトコントロール 基礎編>
<ソルトコントロール 応用編>
クレアチニンの逆数で透析導入時期が予測できる?腎臓病患者の私が試してみた結果
私は約5年前に腎臓病になってから腎臓病保存期の治療や食事療法などをしてきましたが、最近ふと疑問に思うことがあります。
私はまだアラサーなので将来、子供が出来たり、マイホームを建てたりなど将来の計画を立てていると、どうしても透析導入時期が気になってしまうことがあります。
透析が必要になると、週3回くらいは通院が必要になったり、今までのように仕事ができなくなるなど人生にも大きな影響を与えてしまいます。
そこで今回は毎月の腎臓内科の通院時に測定しているクレアチニンの値から大まかな透析導入時期が予測できる「透析導入時期簡易予測法」を試してみました。
クレアチニンの逆数で透析導入時期が予測できる?
今回は以前ブログでも紹介した、佐中孜先生の「慢性腎不全保存期のケア 第三版」で紹介されていた透析導入時期の簡易測定法を試してみました。
>> 佐中孜先生の「慢性腎不全保存期のケア 第三版」を読みました
クレアチニンの逆数による腎不全の進み具合や、治療効果、透析療法導入時期の簡易測定(予測)法
クレアチニンの逆数は、1÷血清クレアチニン値(1 / Cr)で求められる。それを時間経過を追って線で結ぶと、かぜをひいたり、治療を始めたりなど、特別のことがあると変化するが、自然経過では、図3-5、図4-6〜8、図4-10のように患者それぞれに固有ともいえる一定の勾配をもった直接として表すことができる。すなわち血清クレアチニン値(Cr)の逆数の経過は、直線的に変化するので、時間軸(水平軸)との間にできる図のような勾配(傾斜角度)が小さくなるほど、腎障害の進行速度は遅い。そのときに治療を開始しているなら、腎機能の悪化傾向に歯止めがかかった状態も判定できる。したがって、1 / Crによって、治療の効果判定だけでなく、透析療法を始めなくてはいけない時期までも予測できることになる。
1 / Crは腎不全がどのくらいの速さで進んでいるかを推察することができる。
慢性腎不全保存期のケア 第三版 P64
書籍内の図は載せられないので、簡単な図で説明すると以下のようになります。
クレアチニンの逆数(1 / Cr)を線で結んでいき、透析導入ラインとぶつかったところが、おおよその透析導入時期ということになります。
勿論、途中で特別なことがあれば、これよりも透析導入時期が早まったり、遅くなったりすることはあると思いますが、簡単な予想には使えそうですね。
腎臓病患者の私が透析導入の簡易予測を試してみました
今回は先程の図を参考に私の今までの約5年間の数値をグラフにプロットしてみました。
今回は食事療法の効果を確認する意味でも、食事療法開始した月を0として、食事療法開始前後でクレアチニンの逆数(1 / Cr)を比較してみました。
まず、クレアチニンの逆数(1 / Cr)をもとにエクセルで引いたトレンドラインを見てみると、なんとほぼ勾配なし。
透析導入ラインとも平行なので、このままの推移なら透析導入はしないという結果になりました。
勿論、透析導入しないのであればそれに越したことはないのですが、今回は少し拍子抜けする結果になりました。
私の場合は腎臓内科に通院してから、初めの頃はステロイドによる治療を行っていたので徐々に腎機能が改善していましたが、ある一定まで行くとそれ以上は改善せずに、少しずつ腎機能が悪くなるという傾向にありました。
クレアチニンも安定せず、通院のたびにかなり上下することが多かったのですが、食事療法を本格的に開始したあとはクレアチニンの上下幅が小さくなり、腎機能も全くの横ばいという形になりました。
私の場合は過去5年間を振り返ってみると、食事療法が出来ていない時期はクレアチニンがかなり上下することが多かったので、クレアチニンが安定しているということは食事療法が上手くできている証なのかも知れません。
私が実践している腎臓病の食事療法については以下の記事で説明しているので興味のある方は確認してみてください。
越後の低たんぱくパン徹底比較!特徴や簡単レシピも紹介
私はパンが大好きなんですが、腎臓病で食事制限が必要になってからは白米ばかりでパンを食べることは殆どなくなっていました。
腎臓病患者向けにたんぱく質が削減された低たんぱくパンも販売されていますが、私は低たんぱくパンは何となくおいしくないイメージがありました。
ところが今回、越後の低たんぱくパンを全種食べ比べしてみたところ、どれも意外とおいしかったので皆さんにも紹介します。
越後の低たんぱくパンは、食パン、丸パン、バーガーパンの3種類が販売されているため、それぞれのパンの特徴や簡単なレシピも一緒に紹介したいと思います。
越後の低たんぱくパン徹底比較!特徴や簡単レシピも紹介
今回はこちらの越後の低たんぱくパンの食パン、丸パン、バーガーパンを食べ比べして比較してみます。
越後の低たんぱくパンは1個あたりのたんぱく質がどれも1g以下。塩分も一般的なパンに比べて低くなっています。
越後の低たんぱく食パン
1つ目は「越後の低たんぱく食パン」です。
越後の低たんぱく食パンの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(2枚100gあたり)
エネルギー | 268kcal |
---|---|
たんぱく質 | 0.37g |
脂質 | 5.9g |
炭水化物 | 54.2g |
ー 糖質 | 52.6g |
ー 食物繊維 | 1.6g |
食塩相当量 | 0.7g |
カリウム | 14mg |
リン | 6mg |
外袋を開けると、小さめの低たんぱく食パンが2枚入っています。
低たんぱく食パン1枚で50gなので、8枚切りの食パン1枚とほぼ同じ重量になります。
それが2枚入っているので、私の場合はこれだけでそこそこお腹いっぱいになりました。
ちなみに私が開封した時点で、低たんぱく食パンの1枚が割れていました。
低たんぱくパンはたんぱく質を削減しているため、どうしても割れやすくなってしまいます。
今回のように配送中に割れてしまったり、加熱中や、バターなどを塗る際に割れてしまうこともあります。
その分、たんぱく質が削減されていると思えば全く問題ありません。
低たんぱくパンはそのままだと固くて食べられません。電子レンジまたはトースターで温めていただきます。
個人的には電子レンジよりもトースター調理の方がおいしくなってオススメです。トースターの場合は3〜5分加熱します。
そして完成した低たんぱく食パンがこちら。一つはバターで。もう一つは粒マスタード入りコールスロートーストにしてみました。
越後の低たんぱく食パンは外はサクサク、中はモチモチでかなりおいしかったです。
食塩も必要最低限は入っているので、味もちゃんと食パンの風味がします。
ちなみにこちらの越後の食パンには冷凍食品バージョンも販売されています。
>> 【写真あり】冷凍 越後の食パンを食べた感想【低たんぱくなのにおいしい】
常温の低たんぱくパンだとどうしても水分が抜けてカリカリになりやすいのですが、こちらは冷凍保存の技術で加熱してもちゃんと水分が残って、さらにモチモチ食感の食パンに仕上がっています。
冷凍庫に空きがある場合は、こちらの冷凍の越後の食パンがオススメです。
越後の低たんぱく丸パン
2つ目は「越後の低たんぱく丸パン」です。
越後の低たんぱく丸パンの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(1個50gあたり)
エネルギー | 143kcal |
---|---|
たんぱく質 | 0.20g |
脂質 | 3.1g |
炭水化物 | 28.9g |
ー 糖質 | 28.3g |
ー 食物繊維 | 0.6g |
食塩相当量 | 0.3g |
カリウム | 6mg |
リン | 11mg |
越後の丸パンの方はこんな感じで丸パンが1個だけ入っていました。
表面に少しだけヒビが入っていたので、やはりこちらも少し割れやすいのかなという印象です。
今回は電子レンジの500wで30秒ほど温めていただきました。
ちなみに後から気付いたのですが、調理方法には電子レンジの場合「袋から鮮度保持剤を取り出し、袋のまま加熱してください」とありました。
今回は丸パンに切り込みを入れて、ウインナーをはさみ、ケチャップと粒マスタードでミニホットドッグにしてみました。
丸パンは電子レンジから出した瞬間は柔らかかったのですが、時間が経つと少し固くなってしまいました。
こちらも低たんぱくパンの特徴なので仕方がないのですが、できれば加熱したあとはすぐに食べるようにしましょう。
時間が経ってしまったので少し弾力のある食感でしたが、味の方は普通においしい丸パンです。
少し固くなることを考慮すると、丸パンをそのまま食べるよりも、今回のようにホットドッグなどに調理して食べた方が個人的にはおいしいと思います。
越後の低たんぱくバーガーパン
そして最後は「越後の低たんぱくバーガーパン」です。
越後の低たんぱく丸パンの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(1個80gあたり)
エネルギー | 233kcal |
---|---|
たんぱく質 | 0.27g |
脂質 | 5.4g |
炭水化物 | 46.1g |
ー 糖質 | 45.4g |
ー 食物繊維 | 0.7g |
食塩相当量 | 0.3g |
カリウム | 8mg |
リン | 15mg |
越後のバーガーパンの見た目は一見、丸パンとあまり変わらないようですが丸パン1個50gに対して、バーガーパンは1個80gと少し大きくなっています。
バーガーパンは切れていないので、自分で加熱前に包丁で半分に切る必要があります。
電子レンジの場合は500wで45秒〜1分、トースターの場合は3〜5分ほど加熱します。
バーガーパンも加熱すると少しひび割れが発生してしまいました。低たんぱくパンはトースターで加熱しても焼き目はあまり付きません。
今回は作り置きしておいたハンバーグとトマト、レタスを挟んでみました。付け合せのポテトは無塩バターで焼いただけなので塩分はゼロ。
低たんぱくパンで作ったハンバーガーはとてもおいしかったです。お店で売っててもおかしくないレベルです。
バーガーパンはトースターで焼いたので外側はカリカリ、内側はふわふわでした。
味の方は越後の丸パンとほぼ同じだと思いますが、ハンバーガーにポテトも添えて食べるとオシャレな雰囲気も合わさって余計においしく感じられました。
越後の低たんぱくパンはどれもオススメ
今回は腎臓病患者向けにたんぱく質が削減された越後の低たんぱくパンシリーズを紹介しました。
味的にはどれもそこまで変わらないので、食パン、丸パン、バーガーパンと用途に合わせて購入するのが良いと思います。
低たんぱくパンの特徴として、割れやすい、冷めると固くなるというのは変わりませんが、今回のように簡単に調理して食べるとどれもおいしく食べられました。
私はお米も同じ会社が販売している越後の低たんぱく米を食べていますが、越後シリーズは低たんぱく食品としてはどれも完成度が高いので、迷ったらこちらの会社の商品を購入しておけば間違いないと思います。
2020年6月外来受診【潰瘍性大腸炎再燃】
先日は6月の腎臓内科の外来受診日でした。検査結果や管理栄養士からの食事指導で勉強になったことなどを共有します。
2020年6月の検査結果
今月はクレアチニンが「2.17」、eGFRが「31」と先月とほぼ変わりませんでした。
今回はコロナウイルスの影響で2ヶ月ぶりの腎臓内科でしたが、腎機能は現状維持のままで安心しました。
今月の管理栄養士による栄養指導(2020年4月)
今月も病院で管理栄養士からの栄養指導があり、24時間蓄尿による食塩やたんぱく質摂取量の測定結果と、自分でした栄養計算を照らし合わせて答え合わせをしました。
答え合わせの結果は以下の通りです。
たんぱく質摂取量 | 食塩摂取量 | |
---|---|---|
自分でした栄養計算 | 33.6 | 2.9 |
24時間蓄尿による測定 | 34.07 | 4.12 |
食塩摂取量は自分でした栄養計算よりも1gほど多く出ましたが、たんぱく質摂取量はほぼ計算通りでした。
とはいえ、これくらいの誤差はよくあることで、指示量のたんぱく質40g、食塩相当量5gの範囲内には収まっていたため問題はありませんでした。
腎臓病患者は筋トレをしても大丈夫?
最近は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が続いているため、外出の機会も減り、以前よりも体重が少し増えてしまいました。
そこで今回は腎臓内科の主治医に「腎臓病患者が筋トレをしても大丈夫か」聞いてみました。
結論から言うと、いくつかの注意点を守れば筋トレをしても全く問題ないとのことでした。
詳しくは以下の記事で説明しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
以前は筋トレをするとクレアチニンが増えるんじゃないかと思っていた時期もありましたが、今回は主治医からお墨付きをいただいて安心しました。
潰瘍性大腸炎が4年ぶりに再燃
私は2016年に会社の健康診断でクレアチニンとCRPの高値を指摘されて、大きな総合病院で再検査を受けました。
そのときに腎臓病と潰瘍性大腸炎を発症していることが同時に判明し、どちらの病気もステロイドが有効だったのでそこからプレドニン50mgと潰瘍性大腸炎の治療薬としてペンタサも服用し、治療を開始しました。
幸いなことに、潰瘍性大腸炎にはステロイドがよく効いたので、プレドニン50mgを服用した翌日には1ヶ月以上続いていた下痢もすぐに収まり、そこからずっと寛解期が続いていました。
ところが、先月からまた下痢の症状が出ていたため、再度、消化器内科を受診したところ、潰瘍性大腸炎が再燃していることが分かりました。
今回の潰瘍性大腸炎は症状が比較的軽く、軽い下痢以外の症状もないため、ひとまずペンタサだけ服用して様子を見ることになりました。
ただし、潰瘍性大腸炎の治療薬のペンタサには副作用として、稀に腎機能障害があります。
ペンタサは本来であれば、潰瘍性大腸炎が寛解後も予防的にずっと飲み続けることが推奨されているお薬ですが、私の場合は薬剤性の尿細管間質性腎炎のため、ペンタサが原因である日突然、腎機能がさらに低下してしまう可能性もあります。
そこで、腎臓内科と消化器内科の主治医に相談し、潰瘍性大腸炎の再燃期の間はペンタサで治療を続けて、寛解期の間は潰瘍性大腸炎の薬は中止することにしました。
ペンタサ以外にも副作用にクレアチニン上昇や腎機能障害がある薬は意外と多いので、腎臓病患者の方が新しい薬を飲み始める際には必ず主治医に相談することをオススメします。
>> 腎臓病患者が気を付けたい薬の副作用【市販の頭痛薬にも注意が必要】
食塩不使用カレーはまずい?塩ぬき屋のチキンカレーを食べた感想
今回は無塩ドットコムで購入した「塩ぬき屋 食塩不使用チキンカレー」を食べた感想を紹介します。
塩ぬき屋とは、食塩添加物や減塩の商品で、化学調味料をなるべく使わず、シンプルな味を追求した無塩ドットコムのオリジナルブランドです。
最近はローソンでも食塩不使用のカレーが一部地域で発売されましたが、SNSで評判を見ると賛否両論あり、食塩不使用カレーはまずいという人も多い印象です。
はたして無塩ドットコムの食塩不使用カレーはおいしいのか、実食していきたいと思います。
減塩食品は勿論、私のような腎臓病患者向けにたんぱく質やリン、カリウムがカットされた食品も一部扱っています。
無塩ドットコム 塩ぬき屋の食塩不使用チキンカレー
こちらが塩抜き屋の食塩不使用チキンカレーのパッケージです。
シンプルで可愛らしいパッケージですが、辛さのバリエーションは辛口のみなので、辛いのが苦手な方は注意しましょう。
実はこちらの食塩不使用チキンカレー、無塩ドットコムのレビューでは賛否両論、かなり評価が分かれている商品なんです。
<高評価の口コミ>
- 辛くてくせになる
- 自分で塩分調整できるのですごくいいですね!
- このままでもそれなりにカレーの味がするのがいいですね。
<低評価の口コミ>
- ハッキリ言ってまずすぎです。食い物ではない
- 一口食べただけで、もう無理でした。これはカレーじゃありません。別の食べ物です。
これはレビューのしがいがありますね!
外袋を開封すると、1袋172gの食塩不使用チキンカレーが2つ入っていました。
食塩不使用チキンカレーの原材料名はこちらです。
塩抜き屋の食塩不使用チキンカレーは食塩を使わない代わりに、トマトペースト、香辛料、チキンブイヨンなどが味のベースとなっているようです。
また、かつお削り節粉末、こんぶ粉末、しいたけ粉末などの出汁も使われていました。
原材料名の最後にある、調味料(無機塩)とは塩化カリウムのことで、こちらのチキンカレーは食塩を使わない代わりに、カリウム塩というものが使われています。
食塩不使用チキンカレーの栄養成分表示はこちらです。
栄養成分表示(1袋172gあたり)
エネルギー | 242kcal |
---|---|
たんぱく質 | 10.3g |
脂質 | 13.6g |
炭水化物 | 19.3g |
食塩相当量 | 0.2g |
カリウム | 870mg |
リン | 158mg |
食塩不使用ですが、天然由来のナトリウムとして食塩相当量は0.2gとなっています。
パッケージの栄養成分表示にはカリウムとリンは記載されていませんでしたが、無塩ドットコムの公式サイトの方には記載がありました。
塩抜き屋の食塩不使用チキンカレーは食塩の代わりに、カリウム塩を使って味付けしているため、カリウムの値はかなり高くなっています。
私は腎臓病ですがカリウム制限はないので大丈夫ですが、カリウム制限のある方は注意が必要です。
食塩不使用カレーはまずい?塩抜き屋のチキンカレーを実食
調理方法は簡単で袋のまま3〜5分ほど湯煎するだけで食べられます。
そして完成した食塩不使用チキンカレーがこちら。
匂いはスパイシーなカレーの香りがしました。
チキンは大きめの鶏肉の塊が2〜3個は入っていて、スプーンで軽く触っただけでほぐれてしまうくらいの柔らかさです。
肝心の味の方はというと、香辛料のスパイシーな味と、トマトの酸味が効いたおいしいカレーでした。
食塩不使用のため、塩っけはありませんが、かつお削り節、こんぶ、しいたけなどの和風だしが効いているので味はちゃんとあります。
ただし、いわゆるカレー粉のような味ではなく、ガラムマサラやカイエンペッパー、ターメリックなどの香辛料を調合して作ったインドカレーのような味に近いため、人によって好みが分かれると思います。
バーモンドカレーやジャワカレーなど市販のカレールウの味を想像していると違和感があると思うのでご注意ください。
食べ始めは少し辛いくらいでしたが、食べ進めていくと段々と辛くなってきて、水が欲しくなるくらいの辛さがありました。
とはいえ、スパイシーな味で、チキンもゴロゴロ入っているのでごはんは進むと思います。
食塩不使用でここまでちゃんと味が出せるのはすごいなと思いました。
本格的なインドカレーやエスニック系の味が好きな方、辛さに自信のある方、食塩不使用のカレーに興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
ちなみに香辛料などを使ったスパイシーなカレーが苦手な方や、辛さに自信がないという方にはマイサイズプラスの減塩カレーもオススメです。
こちらは食塩が入っていますが、それでも1食あたり塩分は1gほどに抑えられていて、より万人受けする味になっています。
>> 塩分1gの減塩レトルトカレーがあるって知ってた?【マイサイズプラス】